ピンバッジを衣服に付ける
ピンバッチを衣服に付ける場合にどこにつけたらいいのか。衣服だけではなく帽子、マフラー、スカーフの場合はどこにつけられているのか。また、付けたときにピンズが回転してしまうのが気になる方には回りにくくなる針の仕組みとPINS FACTORYの取り組み、回らないようにする工夫や回転しない留め具(アタッチメント)をご紹介いたします。
衣服につける
ピンバッジといえば、衣服に付けることをイメージする方が多いのではないでしょうか。会社の社章や優れた技能や知識を修めたことを表す資格褒章のピンバッチですとスーツのジャケットや制服に、可愛いデザイン、おしゃれなデザインのピンバッジは普段着にも付けることができます。付ける場所は左胸や襟が多いようです。
PINS FACTORY内で聞いてみると、外出する時にその外出先や会う人に合せたデザインのピンバッチを付けるというおしゃれな付け方をしている人もいれば、カーディガンの前を閉めるボタン代わりにピンバッチを使っているという人がいたり、様々な目的で衣服にピンバッジをつけていました。
帽子に付ける
キャップやニット帽、ハットなど帽子の種類を問わずピンバッチは付けることができます。帽子の場合、どのような種類でもピンバッチは側面に付けられることが多いです。
ピンバッジのプレートから垂直に出た針に留め具(キャッチ)を被せるバタフライクラッチやタイタックですと飛び出した留め具(キャッチ)が頭に直接当たってしまいますので、セーフティピンやハットピンなどプレートに沿って針がついていて、頭に当たる部分がフラットな留め具がおすすめです。
屋外でのスポーツの大会やイベントなど参加する人が帽子を被ることが想定される場面では参加記念品やノベルティ、販売品のグッズとしてピンバッジの製作のご依頼を頂くこともあります。「ピンバッチをもらった人がすぐ帽子に付けていました!」と嬉しいお声もいただきました。
マフラー・スカーフに付ける
マフラーですと首元や巻いたマフラーの端にピンバッチを付けることができます。1カ所を留め付けるバタフライクラッチだけではなく、しっかりと付けるため2カ所を留め付けるセーフティピンで製作のご依頼を頂くこともあります。
スカーフの場合『スカーフ留め』として、長い針と留め具で構成されているハットピンで製作のご依頼をいただくこともあります。ハットピンですと針が長い分、巻いたスカーフの結び目やスカーフが重なるところをしっかり抑えて留め付けができるため、スカーフの形が崩れる心配をすることなくおしゃれに付けられます。
また、薄く滑らかな生地の多いスカーフは、生地に穴が開いてしまう針ではなく生地に穴を開けずに留め付けができるマグネットで製作したいという依頼を頂くこともあります。
付けたピンバッジが回らないようにするには?
ピンバッジの留め具として選ばれているバタフライクラッチもタイタックも1本の針で留め付けるため、付けていると表のプレートがくるくると回ってしまいます。PINS FACTORYにも「ピンバッチが回転しないようにしたい」「回らないようにするためにはどうしたらいいか」などご相談をいただくことがあります。
ピンバッジを回転しにくくしている針の仕組みやPINS FACTORYの取り組み、回転しにくくする工夫、回転しない留め具(アタッチメント)をご紹介いたします。
針の仕組み
1カ所に針を刺して留め付けるバタフライクラッチやタイタックなどは針の根元(台座)に小さい針がついています。これを一般的に「ツメ」と呼んでいます。このツメが留め付けた時に布に引っかかるため、回転しにくい仕組みとなっています。PINS FACTORYには海外製の針と国産(日本製)の針がございます。一般的に使用されることの多い海外製のバタフライクラッチにはツメが1本、社章など耐久性の高さが求められるピンバッジの場合に使用される国産のタイタックにはツメが4本ついています。よって、国産のタイタックの方が海外製のバタフライクラッチよりも回転しにくい仕様となっています。
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針位置の指定
PINS FACTORYで製作するピンバッジは回転しにくくなるように、形状からバランスを考慮し、ピンズのプレートの上の方に針が付くように針の位置を指定いたします。なぜ真ん中ではなく上の方に針を付けるのかというと、針を上に付けることで留め付けた時に重心がピンバッチの下部にきます。重心が下に偏ることで支えとなり、真ん中に針がある場合より回りにくくなるためです。
布とキャッチの間にフェルトを挟む
ピンズを回りにくくするために、留め付ける時に布と留め具(キャッチ)の間に手芸用のフェルトを挟みこむ方法があります。留め具(キャッチ)とは布に刺した針にかぶせるパーツです。生地が薄い場合、しっかりと留め具を付けてもプレートと留め具の間に隙間ができてしまうため、ピンズはどうしても回りやすくなってしまいます。そのため、小さく切ったフェルトを挟み込み、生地と留め具(キャッチ)の隙間を埋めることで回りにくくすることができます。
回りにくい留め具(アタッチメント)
セーフティピン
セーフティピンは1カ所を刺して留めるバタフライクラッチやタイタックとは違い、生地に2カ所針を通して留め付けるため、回転を防止することができます。
また逆に動くことがないので、ピンバッジをわざと傾けてみたり、好きな角度で留め付けることも可能です。
セーフティピンの付け方
スクリューナット(ネジ式)
会社の社章や学校の校章などに使用されることが多い留め具(アタッチメント)です。ピンバッジのプレートに針ではなくネジがついていて、そのネジをナットで締めて留め付けます。
ナットには細かいギザギザがついています。そのギザギザが生地にくい込むため、回転防止になります。
※スクリューナット(ネジ式)は針ではありません。穴を開けることはできないため、穴が空いているスーツや衣類のみ使用できます。
スクリューナットの付け方