2011年 夏について
吉沢深雪さん一問一答
今回のイラストは、色鮮やかな新緑に自然の生命力や生き物との調和が感じられ、こんな場所で暮らせたら・・・と思うような作品ですね。どのような想いを込めて描かれたのでしょうか?
ほんとうに今回の東北地方太平洋沖地震では、大変な被害をもたらしました。地震、津波、そして原発事故……。不安はたくさんありますが、種をまかなければ、芽がでないように、なにかをはじめなければ、なにもはじまらないと思うのです。きっと今は種をまくとき、みんなで協力して水やりをして育てていけば、きっと芽がでて、大きく育つのでは……?そんな思いをこめて描かせていただきました。そのイメージは、メアリー・マイシオ著『チェルノブイリの森』(NHK出版)です。メアリー氏によると、放射能汚染地域にもかかわらず、チェルノブイリの森は緑豊かで、野生動物にいたっては、絶滅危惧種までもが多数見られ、ヨーロッパ最大の自然の聖域として息を吹き返しているそうです。
吉沢さんのイラストには花などの植物もよく描かれていますが、実際にガーデニングなどはされますか?
ガーデニングというほどやっていません。しいてあげれば、だれでも育てられる、アイビーとローズマリーをベランダで育てていることくらい。少しででも緑に触れると癒されます。
吉沢さんは今年の2月にアメーバブログにお引っ越しをして新たな交流を楽しまれているようですね。新天地(?)の感想をお聞かせ下さい。
ブログというものは、2005年からはじめたので、5年半、そちらのブログにお世話になりました。まさか引っ越しすることになるとは思わず、友人の紹介からはじめたアメーバブログだったのですが、こちらのブログはSNS的な役割があり、まさに新しい交流が日々生まれているブログです。とくに楽しいのがアメーバピグ。アニメのようなバーチャルの自分キャラが、ピグの世界のパリやNY、京都などをおでかけし、遠くの人とも出会うことができます。このおかげで、ふだん個展でなかなか会えない遠方のファンの人に会って話すことができたり、CatChipsクラブというファンクラブをやったり……。もう、子どもの頃に考えていた未来は来ちゃったんだな~と実感しています。(笑)
その他、近況について何かありましたらお願いします。
今回、東北地方太平洋沖地震の被災者にたいしてなにかできることはないかと考え、とてもアナログなわたしですが、はじめて電子書籍に挑戦しました。電子書籍絵本『ねこになったペンギン』は、チャリティ作品として参加し、集まった義援金は、パブーの運営会社である株式会社paperboy&co.より、日本赤十字社に寄付されています。よかったらご協力お願いします。
http://p.booklog.jp/users/catchips