CLOSE UP PINS WORLD vol.24「パエジェロピンズ」 | PINS FACTORY (ピンズファクトリー)

笑顔のためのプログラム 「パエリア検定®︎」

家族や友人とわいわい楽しむ食卓は、美味しい料理をさらに美味しくしてくれるもの。スペイン発祥として知られるパエリアはまさにみんなで集まる時間を楽しくしてくれる料理の定番といえるでしょう。サフランで整えられたお米にエビやアサリなどの具材が乗った大きな鍋は、キャンプやバーベキューでもお馴染みです。歴史は古く紀元9世紀以降、スペイン南東部バレンシア地方にはじまり、パエリア鍋を囲んで、何より楽しむことを大切に伝えられてきたとされています。
　パエリアの真髄はコミュニケーション――。そんな思いを現地の人々と触れ合う中で感じられたことから全日本パエリア連盟様は、ただ食べるだけではない、本当に美味しいパエリアと、バレンシアの人たちが大切にしてきたパエリア文化を伝えるため、2019年8月に設立されました。
　ご活動の一つとして推進されているのが、「パエリア検定® 」です。階級は初級（パエリアの歴史を知り、理解を深める）、中級（パエリア作りに大切な材料を知る）、上級（パエリアに大切な精神を知り、志す）、マスター（パエリアに大切な精神を実行し、伝えていける）の4段階。知って、作って、食べて、笑うプログラムを通して、本物のパエリアの味と「分かち合う」楽しさを学びます。パエリア検定® の合格・登録者への記念品として、パエジェロ（パエリア職人）ピンズを製作されました。

被災地や子ども食堂へ さらに広がるパエリアの輪

　製作にあたって重視されていたのは、チープに見えない色のセレクトと、男性でも使いやすいデザインです。さらにパエリア鍋と稲穂のディテールへのこだわりをご担当者様よりお聞きし、製作が進められました。
　こだわりの細部はスタンププレス工法で忠実に、また色味は階級ごとに異なるアンティークメッキを施し、鍋の質感を表現。そうして仕上げられた9種類のピンズは、受け取った皆様から「階級が上がるごとに色やストーンが増えていくので、早く自分もそれが欲しいと思い頑張れる！」「派手すぎず、エプロンや帽子に付けやすい！」などの声が聞かれるなど、たいへん好評を得られているご様子。弊社の対応についても「デザイン案や色の提案など、親切に行ってくれました」と、ありがたいお言葉をいただくことができました。現在までに約250名の検定合格者にパエジェロピンズが贈られているそうです。
　パエリアの真髄であるコミュニケーションの輪はさらに広がりを見せています。
　「NPO法人として、被災地への炊き出しや、こども食堂の開催を積極的に行っていきます。9月の世界パエリアデーには、これまでに合格したパエリア職人とともに3メートルの大鍋で伝統的なパエリアを作り、東京都内の児童養護施設の子どもたちにふるまう予定です」
　パエジェロピンズとともに、本物のパエリアの味と楽しさがどんどん広まりますように。